指物屋上坂

会社概要

指物屋上坂は1887(明治20)年の創業以来、福井県越前市にて木工業を営んでまいりました。国指定の伝統的工芸品である越前箪笥をはじめ、家具、建具、茶道具等の制作、修理をおこなっております。お客様の暮らしによりそい、長く大切に使ってもらえるように、また、お客様の大切なものをこれからもずっと使ってもらえるように、そんな願いを込めて、日々の仕事に取り組んでおります。

職人の紹介

Tetsuo UESAKA

上坂 哲夫

Tetsuo UESAKA

1943
(昭和18)
福井県武生市(現・越前市)に生まれる。
1973
(昭和48)
三代目を継ぐ。
1996
(平成8)
福井県創作建具展  福井県知事賞
デザインウェーブふくい  グランプリ受賞
第20回全国伝統的工芸品展  入選
1997
(平成9)
全国伝統的工芸品公募展  伝統技術交流賞
2001
(平成13)
工芸都市高岡2001クラフトコンペ  入選
2002
(平成14)
全国伝統的工芸品公募展  伝統技術交流賞
2003
(平成15)
全国伝統的工芸品コンクール 入賞
全国伝統的工芸品産業振興協会
功労者褒賞
2004
(平成16)
工芸都市高岡2004クラフトコンペ 入選
全国伝統的工芸品公募展  入賞
2005
(平成17)
福井県伝統的工芸品  優秀継承者表彰
その他、入選入賞多数
Hajime NAGAO

長尾  創

Hajime NAGAO

1981
(昭和56)
東京に生まれる。
その後、岡山に。兵庫、東京、山形と転々。
2010
(平成22)
岐阜県立木工芸術スクール卒業。
3年間、長野県の家具工房に勤務。
2013
(平成25)
上坂に弟子入り。
2018
(平成30)
工芸都市高岡2018クラフトコンペ  入選
第58回日本クラフト展  入選
全国伝統的工芸品公募展  入選
2019
(令和1)
第59回日本クラフト展  入選

私たちが作る指物について

ほぞや継ぎ手によって木を組み合わせて作られた木工製品のことを「指物」といいます。
接合に釘やビスを使用せず、隙間なく組んで作られることによって、
長年の使用に耐えうる強度をもち、繰り返し修繕して使用することができます。

彫った部分
ほぞ

私たちの工房がある福井県越前市の周辺は、指物以外にも、打刃物、漆器、和紙といった
さまざまな手仕事の伝統が、現在に至るまで受け継がれ、息づいている地域です。
これらの手仕事の技術が随所に施されることによって、越前箪笥の重厚な佇まいが生まれます。

金具zoom
zoom

指物屋上坂では、培われてきた手仕事の技術を次世代に継承していきたいという思いから、
長い間分業で行われてきた金具づくりや漆塗りの工程を、地域の職人の方々から学び、
できるかぎり自社内で行う努力をしています。

金具づくり手元1
金具づくり手元2
漆塗り手元1
漆塗り手元2
技術が結集して作られる車箪笥

時間も手間もかかるけれど、ひとつひとつ丁寧に作り上げるからこそ、そこに宿る美しさがあると信じています。
わたしたちは、伝統的な指物技術を使って、現代の生活空間に調和するもの作りを、これからも続けていきます。